変態Mシチュ全開です。
苦手な方はお戻り下さい。



僕は普通の高校生だ。友達も居て、勉強と運動もそこそこだけど秀でた所もない。身長体重は平均で、よく童顔だと言われているが気にしている。男だったら男らしく在りたい。
僕はあくまでも普通だけど……僕の妹はちょっと普通じゃない。兄の贔屓目もあるけど、顔はとっても可愛い。瞳はぱっちりとして純粋無垢で使い古された表現だけど、まるでお人形さんのようだ。金色の髪もとても綺麗でいい臭いがして、スタイルも……にしては良い方だ。中学生のアイドルと言っても過言ではない。そして、一番の特徴は、
「ただいま」
『あっ。おかえり~お兄ちゃん』
スピーカーで流したような大音声が響く。とてつもなく可愛いらしい声だけど、ちょっと耳が痛い。
「ごめん。ちょっと声小さくしてくれない?」
『あ……ごめんね。うるさかった?』
そしてその声は遥か上空から響く。もう大体予測できたかも知れないけど。
僕は文字通り妹を見上げる。
『ん?何?はるかのパンツ覗いてるの~』
「そんな訳ないでしょ……」
そう僕の妹はるかは巨人なのである。

医者が言うには突然変異だと。まぁ決して珍しい事では無い。女の子なら5%の確率で巨大に育つそうだ。幼稚園の頃から僕の身長の数倍はあった。お菓子と間違えられて何度も食べれそうになったっけ……今となってはいい思い出だけど……
『いただきまぁす』
「わぁ!ちょっと僕だよ僕」
『ぱく………ぐちょくちょ……おいしいぃ』
「わ……やめ」
『ん?………ふふ』
「わぁ……ちょっと気付いたんじゃ?」


「絶対わざとだった気もしてきたな……」

 ちなみに家とか家具とかは、はるかに合わせてある為全て巨大だ。小人のさながらの生活と変わりない……慣れたら楽しいけど慣れるまで大変だ。
「あれ?父さんと母さんは?」
『旅行だよ?昨日言ってたじゃない』
そういえば…と思い出す。両親は久しぶりの旅行に出掛けると昨日言っていた事を思い出す。一ヶ月近くは帰らないらしい。
「ふぅん……じゃあ夕飯はどうするの?」
僕は部活帰りの為、もう7時くらいなのだ。汗もかいたし、早くご飯を食べてお風呂に入りたい。見た所用意はされてないみたいだけど……
『ふふっ……それはもう決めてあるの♪今日はご馳走だよっ』
悪戯っぽく笑うはるか。なんだろう?でも何故かその笑みを見た時背中に冷たい汗が走った。
「へぇ~何?」
『うん!それはねぇ~』
突然はるかは僕を摘み上げた。
「!?」
力加減は調整してくれているので問題ないが突然そんな事をされたら驚く。手の平に乗せられる。温かく柔らかい手の平だ。顔に近づけられる。はるかの呼吸が感じられた。甘い匂いが漂う。
『お兄ちゃん!だよっ♪』
「…………は」
何を……はるかは何て言った?聞き間違えでなければ僕と言ったような……あれ……確か今は夕飯の話だよね?
『だから~お兄ちゃんがはるかのお夕飯なの』
 鈍いんだからぁと付け加えながらそんな事を言ったはるか。
「な、何を言って…?」
聞き間違いじゃないのか?え………って事はご馳走って僕の事!?
『はるかね、前から…お兄ちゃんの事食べたい食べたいって思ってたの♪ね?いいよね♪』
「い、いいわけないでしょ!?それって僕を食べちゃうって事だろ!? ていうか冗談……冗談なんだよね!?」
『バリバリ噛み砕いちゃおうかなぁ……』
 バリバリと噛み砕かれるなんて冗談じゃない。そんなひどいこと……はるかがする訳が……
『ふふ~なぁんて♪冗談だよお兄ちゃん?』
「へ……?あ、よ、良かった……」
 やっぱり冗談か……そうだよね。僕を食べちゃうなんて……
『噛み砕くなんて……そんな事したら痛いもんね♪ そんなひどい食べ方はしないよぉ?』
「そ、そうだよね」
 あれ……食べるのが冗談じゃ……それだとまるで……食べることが前提……みたいな……?
『だから……生きたまま丸呑みにしちゃうの♪そしたら痛くないよ♪』
「!!」
 はるかは……本気だ。本気で……僕を!
 
『ふふふ。お兄ちゃんが帰ってくるのが遅いのがいけないんだよ?』
「え……」
ぐきゅるるる~
地鳴りのような低い音…それははるかのお腹から響いた。
ま、まさか今の音って……
『あはっ。お兄ちゃん見てたらおなかが鳴っちゃった。凄くおいしそうだもん』
「……!?」
何かを反論しようとして、僕ははるかの眼を見て絶句した。
それは、獲物を見る動物の眼だった。嬲って獲物を喰らおうとする捕食者の笑み、恐怖と同時に何故か酷く魅力的だった。
『ふふっ……だからお兄ちゃんが何を言っても食べちゃうって決めたの♪』
「……ぼ、僕なんて食べてもおいしくないって!」
僕はけっこう有りがちな言葉を叫ぶ
『ふふっ。じゃあ味見♪』
はるかの唇が近付いてくる。はるかの息が間近でかかる。湿った水音を引き連れ、唾液で濡れた舌が現れた。そして避ける間もなく、
べろん。
「っうあ!?」
顔を下から丁寧に舐め上げられた。それが終わったら上から下へ、それが数回続く。逃げたしそうになるのを抑えながら気色悪い感触に堪える……ここで背中を見せると問答無用で食べられそうだったからだ。
『やっぱり…おいしい……』
ひとまず満足したのか紅い大蛇のような舌は引っ込む。僕の身体から唾液の糸が粘つく。
『あ』
「な、何?」
『ん~今すぐ食べちゃいたいけどぉ~』
「………」
『お兄ちゃん。服脱いで?』
「え……ええ!?」
 一体なんてこと言うのだろうか……本当に僕の妹は中学生なのだろうか…………